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 ─極限的状況から如何に解放されるか。

非コミュニケーション的コミュニケーション

 ×の子供を動けない状態にする(これは相互の意思疎通が無いので、(言語的「対話」で無いことは勿論、)非言語的「対話」で無いことは明白である)。○が書かれた子供は一人以上いるので、最終的に○の子供だけが残る。その状態で悪魔が来た時、縛られていない子供だけが出れば良い。
 ∴答え: 全員を助けるために、涙を呑んで×の子供を縛りあげれば良い。

★ 新個体発生を待つ

 子供間のコミュニケーションは一切禁止とある。逆に言えば子供間以外のコミュニケーションは可能である。よって、島内の虫や鳥などを手なずけて自分の「○/×」を読ませるか、進化するまで待てば良い。又は、子供間で新たに子供を作り(この子供は最初の「子供達」では無い、と考えることができる)、それを介しても良い(但し、人間と言う種はコミュニケーション無しに生殖が可能か、と言った疑問は依然として残るが)。
∴答え: 数千万年、数億年の時を越えて、新たな生物とのコミュニケーションを図れば良い。

★ 楽観的法治主義

 (1) 本件の要旨は、Ⅰ.自らの欲望を満たす目的で、子供を孤島と言う閉鎖的空間へ閉じ込め、意図的に事実上脱出が出来ない状態にし(監禁)、Ⅱ.「前に出ろ。○の子供が前に出なかったり、×の子供が前に出たら殺す」(以下、被告発言Iとする)と言う発言をし子供を脅した(脅迫)と言うものである。
 (2) 被告人は第1回公判より控訴事実Ⅰ、Ⅱに双方対し「上司の悪魔に命令されてやった。自分は悪くない」と言った趣旨の発言をした。しかしながら、この発言は現代的常識から見ても明らかに不自然なものであり、到底認められるものでは無い。
 さらに控訴事実Ⅱに対しては、「被告発言Iは、子供達の脱出は可能である。条件を満たせば解放するつもりだった」旨の発言をしている。だが他に課された条件i〜vを鑑みるに、論理的に到底不可能である。よって、被告の弁明に基づいて量刑の軽減をすることはできない、と結論づけざるを得ない。
 (3) 本件は、まだいたいけな子供達を監禁した点、被告人が不可解な言葉を述べて反省していない点を考慮するに、以て被告人の責任は重大であるとするのが妥当である。さらに社会全体を恐怖に陥れ、さらに間接的にとは言え、読者の思考回路を破壊させた点からしても、厳しい量刑を課さざるを得ない。
 ∴答え: 法治国家が助けてくれるから、そのまま待てばよい。

不能条件

 先程の子供達と悪魔間の契約は、民法・第133条第1項「社会通念上、明らかに実現不可能な契約(法律行為)は無効とする」を適用すると、明らかに契約は無効となります。
 ∴答え: 契約は成立していないのだから、何も考えずに島を出ればよい。

★ 実存哲学

 我々現存在はこの「世界(Welt)」抜きにして存在を仮定することができず、同時に(少なくとも)現存在が他の実存との関わりを成している限り、解り良く言えば、現存在が存在している限り世界内存在からの解放はあり得ない。しかしながら、死によって確実に世界内からの存在をキャンセルされるか否かは、現時点では判断を差し控えざるを得ない(epoke=判断停止)。
 ∴答え: 子供達を確実に解放する手段を明言することは「出来無い」。但し、死によって解放される可能性は有る。

★ 宗教

 彼らは色─我執に囚われたまま輪廻からの解脱が未だ出来ず六界の中を彷徨っている。全ての自我なるものは五蘊で構成されており、それ自身は悉く空なり。即ち、四法印四諦と言った真理を知り、智慧を完成させなくばならない。一切衆生へ慈悲の心を働かせ、中道を貫く事によって涅槃の境地に至り、仏となる、之以外に真の意味での解放は有り得ない、これ永遠の真理なり。
 ∴答え: 慈悲の心で他の子供を、悪魔を、そしてその他一切の衆生を救えば良い。

★ 言語的問題

 悪魔と子供たちの間に契約を成り立たせるためには、それぞれの単語単語に関して同一の解釈を持っている必要がある(例えば、「キモイ」を「気持ち良い」と「気持ち悪い」と解釈している人の間では、このような言葉を契約に使えば誤解が生じることは明らかである)。子供間で思考(言語解釈)が同じことを仮定することはできるが、悪魔と子供間で言語解釈が完全に同一である確率はほぼゼロであるとするべきであろう。故に、完全に同一な言語解釈を図れるまで、「朝礼」を行ってはならない。しかしながら、同一の言語解釈をそれぞれが持つことは、別個体である以上、不可能と言わざるを得ない。それぞれの脳が時を経て全く同一になれば良いのだが、有限時間で完了する見込みは近似的にゼロと言える。よって、天文学的に微小な確率で出られるが、有限時間内には出られないと言うべきである。
 ∴答え: 無限の時間を掛けなければ出られない:「×の奴が出たな。よし、残念ながらお前らを殺すことにしよう」「あれ?こっちが○じゃないんですか?」「違う。そもそも○と言うのはだな…」

ゲーム脳

 確かに子供たちはこの時点でレベルは低いかもしれないが、トレーニングを積み重ねることによって経験値を溜めたり、剣や盾を作り、強化すれば良い。
 ∴答え: 子供達が島内でレベルアップすれば良い。レベルが上がっているはずなので悪魔に勝つことができる。

★ パソコン脳

 この世界についてバグを起こせば良い。例外ブロックの範囲外でバグを起こすことができれば、強制的に「The_World.exe」は終了され、同時にメモリ領域、すなわち子供達は解放される。
 ∴答え: この世界プロセスをどうにかして終了させれば良い。

★ 限定的ゲーム脳

 まず島のどうぐを七個以上拾ったら、スタートボタンを押した後「どうぐ」を選択して、上から6番目の道具にカーソルを合わせたらセレクトボタンを20秒押し続けます。そのまま悪魔との戦闘に入ったら、「たいあたり」にカーソルを合わせてセレクトボタンを押します。云々…
 ∴答え:  ̄イイイイイイライバル×99''''''''';;;;;,,,けつばんはピッピにしんかした!,,,