フランス語選択者の実態 (un)
先週からフランス語の授業でプチ・テスト─フランス語では petit test と綴るのだが─を毎週やるようになった。テストを受けて見て、ちっとも覚えていない自分に気づくのである。と言うか、フランス語が難しい。難しすぎる。
他の第二外国語選択者向けのおともだちに、ちょっぴりフランス語はどんな感じなのかを─なぜ苦労しているのか知って頂きたい。
★ Raison 1: 女性形・男性形
(この問題はドイツ語の皆様の方が大変であるかもしれない)。
ご存じの通り、フランス語には名詞や形容詞の殆どに女性形と男性形が存在する。フランス語の先生は「男性形に -e をつければ大抵女性形になるよ」とごまかしているが (いや、実際そうなのだが)、まぁそれだけなら許せる。しかし、多くの単語は -e を付けることで発音が変わるのである。例えば petit (プティ、小さい) を女性形にすると petite (プティット) になり、こんな単語を使おうものなら当然今話している対象が女性か男性かを考えなければならない (しかし始末の悪い事に、名詞と形容詞が無いと会話が成り立たない)。最後の文字を発音するかしないかを間違えて女性に男性形で話してしまおうものなら紳士として失格である。
「はじめまして」の挨拶にさえ男性形と女性形があるのは勘弁して欲しい (Enchanté と Enchantée)。
★ Raison 2: アクサン記号 - 実質アルファベット数
フランス語の基本アルファベットは A-Z までと英語と同じであるが、単語を綴る時はアクサン記号を省略してはいけないので、実質のアルファベット数はもっと多い。アクサン記号が付くアルファベットはそんなに多く無いとは言え、やはり基本のアルファベットと合わせて考えるとやっぱり多いと思う。始末の悪い事に「e」については é,è,ê の三種類があり、右下に向けるんだったか左上に向けるんだったかのスペルミスが多発する (先日のテストでは「学生」のスペルを間違えた。étudiant であるが、始めの e を逆に向けて書いてしまった)。
★ Raison 3: être (be) や avoir (have) の活用
英語では be 動詞の活用は大した事は無い (現在形では am,are,is)。しかしフランス語の be 動詞たる être の活用は現在形だけで6つもある (suis,es,est,somme,êtes,sont。勿論 êtes でアクサンを入れるのを忘れる)。さらにふざけたことにフランス語の have たる avoir も活用し、しかもその数は6つもある ('ai,as,a,avons,avez,ont)。当然のように覚えていない。